「君へ」 ~一冊から始まる物語~


「いいのよ玲波。誰を好きになっても。それに1人て勝手に想っているのは辛いはずよ。今の玲波はとても恋をしているのが辛そうに見える。大丈夫よ。唯都はそれで素っ気なくしとくやつじゃないはずよ。お母さんが保証する。もし素っ気なくされたらお母さんに言いなさい。どこからでも駆けつけて唯都を殴って上げる。」

「保証できてないじゃん。」

「そうよね。」


私たちは笑った。

お母さんにいう前とは比べものにならないぐらい心が軽かった。


「それとね玲波。養子縁組は結婚出来るのよ。」


すごいことを言い残してお母さんは眠ってしまった。


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