「君へ」 ~一冊から始まる物語~



春稀の悲痛な想いがこの手紙1枚ですごく伝わってきた。

普段つけない『!』とか名前まで書き忘れてる。
最後は一人称が俺になっている。

少し酷いことを言ってしまったかなと思った。


『でも、私が幸せになると貴方が幸せに慣れないんだよ?』


私の想いは春稀まで届くことはできなかった。

私は命を助けてもらっただけで十分だと思っている。

なのに幸せも壊そうなんて、考えられなかった。


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