「君へ」 ~一冊から始まる物語~
キャーーーーーーーーーー
イヤーーーーーーー
私がもうすぐ唯都の所にいけると思ったら私の背後からたくさんの悲鳴が上がった。
振り向くと、血塗れの包丁らしきものを持った男と、足から血を流している女の人がいた。
私は足がすくんで動けなかった。
すると、刃物を持った男と目が合った。
男は刃物を構えて私の方に向かってきた。
「逃げてーーー」
「何してる逃げろーーー」
周りの人がそう叫んでいる気がしたが、私の足は全く言う事をきかなかった。
周りの人も言うだけで誰も助けてはくれなかった。
私は目を瞑った。
天国のお兄ちゃん。私もそちらにいくみたいです。