「君へ」 ~一冊から始まる物語~
ピッピッピッピッピッピッ
30分経つと、機械音はいつもの規則的な音に戻った。
「もう大丈夫ですよ。山場は越えました。頑張りましたよ小崎さん。」
「よかった...よかった...」
私は地べたに座り込みそうになったが都兄が支えてくれた。
「本当にありがとうございました。」
お医者さんと看護師さんは機械類を撤収していった。
その日は久しぶりに寝ることができた。
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