「君へ」 ~一冊から始まる物語~
「あの...どちら様で...」
しかしまだ一年生の海麗さんだけが分からなかった。
「ごめん海麗。こちらは小崎都斗先輩。去年の会長さんだ。そして、玲波ちゃんと唯のお兄さん。」
衿基会長がテキパキと都兄を紹介した。
「はじめまして、1年の海原海麗と言います。このような格好ですが一応女です。」
「小崎都斗です。唯都と玲波がお世話になっています。」
都兄がすごい大人っぽく話していたのを見て海麗さん以外の人達で爆笑してしまった。
普段滅多に笑わない夛成来先輩まで爆笑していた。