「君へ」 ~一冊から始まる物語~




ホコリっぽいその場所は、私の唯一の居場所だと思う。

「旧図書室」


私は学校の大半をここで過ごす。自主学習をしたり、本を読んだり。

ここにある文字達だけはすべて私に何かを与えてくれる。


私はそんなこの場所が大好きだ。だれにも邪魔されない私だけの世界。


そんな私の世界で不思議な本を見つけたのはつい先日だった。




< 4 / 254 >

この作品をシェア

pagetop