「君へ」 ~一冊から始まる物語~
相変わらず、クラスに戻った時のクラスメイトの目はまるで汚物を見るかの様だった。
そんな目をかいくぐるようにして、私は自分の席についた。
その瞬間さっきまでこちらを向いていた視線が別の方にうつるのがわかった。
「ねぇ、それわざとやってる?」
「性格腐ってんじゃないの?」
「ちが...
「あー喋んないで、吐き気が止まらなくなる。」
他のクラスの女子3人がかりで、私の聞いたことのない言葉で、私のクラスメイトを殺っている。
他のクラスの女子の方をよく見ると、前に唯都に変な同情をしていた奴もいた。