「君へ」 ~一冊から始まる物語~


私がドアノブに手を掛けた瞬間ドアがなった。


コンコン


「玲波入るよー。」

「噂をすればなんとやらだね晴。」

「何2人とも笑ってるの?」

「別にー。ねー晴?」

「ねー玲ちゃん。」

「変なの。お茶ここに置いとくね。」

「「はーい。」」


都兄の目が少し赤かったが私が原因を知る由もなかった。

結果から言うと、私たちは初日は勉強を一切しなかった。

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