「君へ」 ~一冊から始まる物語~
変化
長かった夏休みも終わり、私は地獄に登校する毎日になった。
しかしそれは少し変わっていた。
いつも朝に見る文字たちは存在が消えており、気配すらなかった。
きっと会長の計らいだと思う。
どんな人でも生徒会だけには目をつけられたくないはずだ。
その日は朝から機嫌がよかった。
そして何よりかわったのは、登下校に晴と唯都がいる事だ。
晴もずっと1人で登下校していたらしいので一緒に行く事にした。
後、私は学校で唯都のことを唯兄と呼ぶようにした。
なんかこう呼んでおけば私の身は保証されるらしい。
そして私は何よりも気になる旧図書室に向かった。