君に触れたい……。
何故なら理由など、特にないから。


強いて言えば、本を読むため。


静かな場所で、独り静かに本を読みたいから、早くに家を出る。


それは中学の時からの習慣だった。


一年の時も毎日そうで、特に意識なく、毎日そうしていた。


だから今日もいつも通り、学校に来ただけ。


ただ、それだけのこと。
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