君に触れたい……。
「何でもないですぅ~」


と受け流す。


「何でだぁ~!?」


と未だに騒がしい渡木を横目に、俺は昇降口、の横を見た。


雪の居る、池に繋がる小道を。


すると当然渡木は俺の視線を辿る。


俺が見ている小道を見て、言う。


「鈴~? どした? そっちに何かあんのか?」
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