君に触れたい……。
だから"暖める"と言うのは、物理的には不可能なのだが、雪はそれを承知した上でそう言ったのだろう。


それが、俺には無性に嬉しかった。


だから、


「ありがとう、雪」


と言った。


そして、とても暖かくなった。


夏の暑さとは違う、穏やかな気分にさせてくれた。





















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