君に触れたい……。

花火

「雪ー? 何処だー?」


夏休み真っ盛りの今日この頃。


俺は夏休みにも関わらず、部活動の生徒に紛れて毎日登校していた。


理由は当然、雪に会いに、だ。


いつものように昇降口横の小道を進み、雪の居る池を目指した。


しかし今日は、いつもある筈の出迎えがなかった。


池の回りにも、居なかった。
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