君に触れたい……。
その日はいつもより遅くまで雪の下に居た。


大量の花火が燃え尽きるまで、一緒に居た。


終始笑い通している雪を見て、俺も笑った。


夏休みの一ページとして、


何よりも楽しい記憶になった。


憂鬱でしかなかった夏を、


ほんの少しだけ、


好きになれた気がした。















< 53 / 110 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop