君に触れたい……。
そして、雪と会えなくなってから、早くも二週間が経ったある日。


俺は下駄箱の中にある、覚えのない紙切れを見付けた。


見慣れない、綺麗な字。


【放課後に、いつもの場所へ来て】


それだけ書かれた紙を見て、俺は走り出した。


確信なんかない。


けれど、そうだと思った。


雪が待っている。
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