スキ・泣き・恋
葉山〜




「ねぇ、ねぇ、葉山君!
心次君がヨーロッパに行ったってホント?」






朝っぱらからうるせいなぁ〜!







「だから、なんだよ!
俺には関係ないだろ?」








心次がヨーロッパに行ったって情報は早いな…!





「葉山君って冷たい…!」






冷たいで結構…。








「さっさと失せろ…!」







香水が臭いんだよ…!










「こらー!
席につかないか…!」








担任のゴリラ先生…。








「今日はこのクラスに転校生を紹介する…」




二学期に入って、すぐに転校生?







ガラー






「可愛い〜!」






えっ?






「なんで、アイツがこのクラスに来るんだ?」






それは、俺の婚約者とか言うていた






「今日からこのクラスに入った秋乃宮彩葉です!
宜しくお願いします!」





男子達、騒いでるし…





「じゃ、席は…!」





「先生!」





「なんだい?」




俺?





「あの葉山君の席でもいいですか?」





寄りによって俺の席なんだよ…。






「あぁー!
良いだろ!」






先生!



そこはなんとかしてくれよ…。






「ヨロシクね…」




災厄だ…!









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