スキ・泣き・恋
朝〜





完璧…。





結局はご飯食べすぎて、すぐに寝たから決めれないままだった…。










「早く来ないかな?」









10時位に迎えに来るって言うてたし…。










ピンポン〜










来た!










「ハーイ!」









今日は朝からお母さんも安士もいないから、誰もいない…。











ピンポン、ピンポン!








バタバタ〜








「ハイ、ハイ!」










もう、葉山君ったら、そんなにチャイム鳴らさくっても良いのに…。








ガチャ〜








「早かったのね…!」






違う…。







葉山君じゃなかった…。










「和泉安梨さんですか?」








誰?この人…?










「私はこうゆうものです!」









葉山社長の執事さんだった…。








「葉山って…。
葉山君の?」









「そうです…。」









でも、なんでこんな執事さんがここに…?








「社長が君に会いたいって言うてるので、来てもらえるかしら?」









でも…。









「葉山君と遊園地の約束が?」








「大丈夫です!
勇さんも一緒なので…!」








葉山君も一緒ってどうゆう事…?








「…!」









「来て頂きますね?」








「わかりました…!」









話しなんて早く終わらせて、遊園地に行くんだから…。








「どうぞ!」







凄い車…。







さすが金持ち…。








「出して…!」







なんか、私まで金持ちになった気分…。








「気に入られましたか?」







「ハイ!
あっ!」







でも、葉山君は乗ってないんだ…。







「葉山君は?」






「家です!」







まだ家に居てたんだ…。








時間早いしね…。










「後、一つ聞いていいですか?」







疑問が一つだけ…。








「なん何と…!」








「どうして、葉山君と静奈の両親は離婚したんですか?しかも、父親は外国にいてるし…。」








葉山君、きっと1人でずっと寂しい思いしてたんだと思うし…。







「勇さんと静奈お嬢様の両親は昔からお互いに仕事で、中々帰って来なかったんです…。
で、たまーに帰って来ると喧嘩…。

だから、離婚をして奥様は静奈お嬢様を…。
勇さんは社長がって事になったんです!」







可愛いそうだよ…。









私、全く知らなかった…。








「スミマセン。
余計な事を聞いて…!」









「いえ…。
ただ、この事は社長には内緒にしといて下さい…。
私が喋ったと何かと怒られるので…!」







この執事さんって案外優しい人なのかも…。













「もうすぐ着きます!」






運転手さんが教えてくれた…。












どうしょ〜。









「着きましたよ…」







とうとう着いちゃた…。






「こちらにどうぞ…!」






車もいいけど、家も広い〜!







「あら、貴方は和泉さんじゃない?」






げっ!






「秋乃宮さん!」







秋乃宮さんが葉山君低に居てるの?







「葉山君のお父さんに呼ばれたのよ…。」





一々ムカつく人…。






「そうなんだ…。」







嫌味な上から目線の言い方…。







「秋乃宮さんこそなんで居るの?」






用がないんなら、帰ればいいのに…。








「残念ね!
私もお父様に呼ばれててね…!」







葉山君のお父さんに…?







「だったら、さっさと済ませたらいかがですか?」






早う帰れよ…。






「彩葉様、和泉様!
こちらにどうぞ…!」






あのまんべんなく笑う笑顔…。







腹が立つ…!








コンコン〜







「社長!
和泉様と秋乃宮さんが来ています…。」






「おぅ!
和泉さんは空港でも会ったな!」







やっぱり葉山君と売り二つ…。






「あっ!ハイ!
こんにちは…!」






笑顔も葉山君とそっくり…。






「そういれば、勇さんは?」






秋乃宮さん、葉山君がいてないのを気づいたのか、葉山君のお父さんに聞いてるし…。








「アイツなら出ていった…。」







葉山君…!






「出ていったとどうゆう事…?」






私…。






「スミマセン!
でも、出ていったってどうゆう事ですか?」









だって葉山君が家にいてるって言うたじゃないですか…?








「そんな事より、勇と付き合ってるってホントかい?」







葉山君、話してくれたんだ…。







「付き合ってます!
今日もこの後遊園地にデートの約束してたんです!」






そこまで余計だったかな?






「あっはは〜!」






私、変な事言うたかしら?







「…。」






まだ笑ってる…。






「いや、すまん!すまん!」








そこまで笑う事…?









「いえー…。」









やっぱりおかしかったかな?






「でも、秋乃宮さんと結婚するのに、邪魔したのはホントかい?」







邪魔なんて…。







「してません!
私達は本気で付き合ってます…。」








「君ってホントに面白い子だね…。」






そんなに面白い事言うたかしら?







「今日君たちを呼んだのは他でもない…。
今度、行われるイベントを二人にでてほしいんだ…。」








イベント…?








「イベントですか?」






「そうだ…!」






そのイベントは来週行われる文化祭の後のお祭りらしい…。








「そのお祭りの後に秋乃宮さんと和泉さん!
どちらかが勝ったら、勇の婚約者として認めよう…。」






勝ったらって…。







「ただし、負けた方は辞退してもらう…。」







辞退…







「私は構いませんよ…。」





構いませんって…。






「祭りの後の勝負って何をするんですか?」






「それは当日のお楽しみだ…」





楽しみ…って言われても…。







「もちろん審査員は学校の生徒全員だ…。」





えっー!






「面白そうですね…。」






秋乃宮さん、勝つ気満々なんだ…。






この前の時は負けたもんね…。







「いいわよ…。
望む所よ…!」






私だって負けないんだから…。










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