スキ・泣き・恋
ピンポン、ピンポン!




誰か来たのかな?




でも、眠い…。








「お休み…!」









「安梨、起きなさい!
安梨!」








うぅーん。








誰よ…。








「もう…。
安梨ってばぁ〜!」








「美愛!」










それは美愛だった…!









「もう、こんな所で寝て…!」








「美愛こそ、どうしたの?」








しかも、鍵…?







「なーに、寝ぼけたこと言うてるの?
今日、堀田さんに来るように言われたでしょ?」








そうだった…。











「でも、どうやって入ったの?」










「堀田さんに鍵借りたのよ…!
安梨の事だから寝てるかもって…。やっぱり正解だったみたいだね…。」










ひど〜い。







「もう…。









「笑…!
安和君、少し大きくなったわね?」








「そうなのよ…!
母乳とミルク飲ませてるからかしら?」









「最初はいいのよ…!
そのうち、離乳食があるんだから…!」









離乳食か…!








「椛ちゃん達もそうだったの?」




椛ちゃんはもう一年生になったばかり…。







「椛は早かったけど、桜や賢は遅かったなぁ〜!」






「そんなもんなんだ…。」







人、それぞれ違うんだもん…!







子育てだってそう?







「ママ〜!
パパが早くしろって言うてるよ…!」





「あっ、はいはい!」






今のは椛ちゃん?








「大きくなったね…!」






「椛も小学一年になったばかり…!」






人って知らない内に大きくなって行くんだね…。








「そうなんだ…!」







ガラ〜


美愛の旦那さんの車に乗っていた…。






「久しぶりね、安梨さん!」






「久しぶりです!」






後ろに、桜ちゃんや、賢君が居てた…。






「桜ちゃんや賢君も大きくなって…。」







「こら、桜、賢!
挨拶しなさい!」



お母さんに怒られて、渋々…



「「こんにちわ」」




「こんにちわ」





さすが、美愛の子…。




しっかりさせてる…。














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