スキ・泣き・恋
「じゃぁ、安梨…。
後で私が送って行くから…。」




ママとおばさんが話してる…。




「安和君って今、何年生?」




「小学五年生…。」







「五年生かぁ〜!」





あはは…。






「えっ〜!
葉山君、居てるの?」





まだ居てるんだ…。





「お母さんとあんたの所のお母さん、仲がいいわよね? 長くって一時間は喋ってるし…!」







一時間も…?






「安和君、お母さんには電話したからね…。」




話終わったんだ…。






「あいつ、まだ来てんだ…、、」





「あいつって葉山君の事?」





おばさんなら、あいつの事知ってるのかも…。






「あいつとお母さんってどうゆう関係?」





「安梨はなんて言うてるの?」





「ただの友達って…。」






おばさん、やっぱりなんか知ってるんだ…!






「じゃ、安梨の言う通りじゃないの?」





おばさんが隠し事してるって事は顔を見てたらわかる…。






「教えて下さい…!」







隠し事されるのスキじゃない…。







「安和君…!
わかったわ…。教える!」







お母さんとあのおじさんはやっぱり元恋人だったんだ…!




「でもね、嫌いで別れたんじゃないんだ…。
葉山君の父親→おじいちゃんね…、葉山君には厳しくってね、安梨と付き合うの反対されてたの…。」





反対…?




「だから、葉山君!
父親に逆らいたくない為に安梨の前から消えたの…?」





「それから、お母さん…。あの人と会ってなかったんですか?」






「う、ううん!
8年前に再会したのよ…!葉山君とその奥さんとね…。」






結婚って…!





「安梨は、知らなかったのよ…!
葉山君が結婚をしてたのを…?
でも、色々会って、安梨は貴方のお父さんと出会って、結婚をしたのよ…!」







そうだったのか…?






「でも、安梨も貴方のお父さんも本当にスキでね、葉山君は諦めるしかなかったのよ…、、」






「今更、なんでお母さんに二回も合ってるの?」





「二回じゃないわよ…!」





「椛…、、」






「二回じゃないってどうゆう事ですか?」






俺の知らない所で何回もあってるってゆうのかよ…!





「葉山君の奥さんね、借金抱えて夜逃げしたのよ…。
娘の皐月ちゃんと息子の杏樹君を連れてね…!」





借金って、金も払わない事だろ?





「じゃ、その借金は誰が返してるんですか?」






「葉山君よ…。
葉山君のお母さんが旅館の女将さんで、安梨も知り合いだし、一緒に働いてるのよ…。」







一緒にって…!






「…。」






「葉山君はね、安梨を今でも心から愛してるんだと思う…!」






「でも、それは大人の都合ですよね?
おばさんの所みたいに…!」






「お前、お母さんにむかって」




「やめなさい…。大和!」




「でも…。」





「いいのよ…!
ほんとの事だから…。」







ザマーミロ…!






「確かに私も大人の都合で、椛や桜、賢や大和には悪いっていつも思ってるわ…!
でも、旦那の事離れててもスキよ…。」






じゃ…!





「じゃ、なんで離婚したんですか?」







「離婚はまだしてないのよ…!」





「お母さん…。」





子供達は知らなかったんだ、その事は?





「お父さんね、お母さんと喧嘩して出て行って帰りにくいだけなの…。」





「じゃ、なんで迎えに行かないの?」




桜さんがお母さんに聞いてる…!





「う…?
迎えにいけないよ…。
離れてて、三年は立つのに迎えにいけるわけないじゃない…!」






それは、ただの意地だな…。





「パパ、待ってると思うし迎えに行こうよ…。」



桜さんってほんとパパっ子なんだ…。









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