スキ・泣き・恋

安士

俺には姉がいてる…。



「安梨…、起きなさい…!」



姉貴は高校2年生になっても寝坊助…。




「安梨…。」




「起きてるよ…!」





「お袋、飯まだ?」






俺もやっと思いで私立海門大学付属高校に入学できた…。







「安士、あんたも遅刻するから早く行きなさい…。」





やば…。








「行ってきまーす…。」







「安士、待って…、、」



待ってって…。





「安梨、ご飯は?」






「いらない…。」






いらないじゃないだろ?







「行ってきまーす!」







あ…







「待てよ…。」







姉貴は美人のくせに、ノロマ…。






「じゃな…、姉貴!」





「…うん!」





姉貴の有名高校とは正反対な所…。







でも、歩けば、20分ちょいで済む…。






「安士、おはよう!」





「灯、おはよう…。」





こいつは、中学からの恋人の灯「あかり」…。






灯は、男子にも人気がある位…。






「灯と又同じ高校に通うなんてな…」





灯は成績優秀だから、姉貴が通う高校でもいけるのに俺と同じ高校に来るとは思いもしなかった…。




「だって、安士と離れたくなかったんだもん!」





灯はホントに可愛い…。







「灯、あのさ…!」




「?」





「灯〜、安士!」






「斗望ちゃん…!」






水無月斗望「みなづきとも」






俺や灯の中学からの友達…。









「斗望ちゃん、又少し太ったんじゃない?」





「ひど、これでも2キロは痩せたのよ…。」





「安士って最低…。」




ふたりでねぇーって言うてるし…。







「ハイ、ハイ!
それは、それは失礼致しました…。」







3人で変わらない風景…。








いつもどこでも一緒な俺たち…。








「又、斗望ちゃんと同じクラスだぁ…。」







斗望ちゃんと灯は同じA組…。





「なんで俺だけがF組なんだよ…。」





「そうゆう運命なのよ…。」






何が運命だよ…。






「だからって浮気したらダメだからね…。」




そうゆう所が可愛い…。






「しません!
俺は灯だけだから…。」






耳もとで言うと、灯の奴照れるし…。







「灯、どうしたの?」





「何でもない…。」





笑…。






斗望ちゃんは斗望ちゃんで何?何?って言うてるし…。






「又後でな!」






クラスに着いた、オレ達…。






「斗望ちゃん、中に入ろう?」







笑…





まだ照れるのかよ…。







「安士、後でな!」





「おぅ!」







ガラ〜





へー。






もうグループ出来てる…。






「俺の席はっと…。」


なんだ、窓側かよ…。





「安士、やっぱり安士だ…。」





「紅音…。」





工藤紅音「くどうあかね」

灯と付き合う前に少しだけ付き合ってた女…。







「安士もこの学校受けてたんだ…。」






「紅音こそ、有名高校に受験するんじゃなかったのか?」







紅音は二ヶ月間付き合ってた…。







でも、お互い高校が違うからって自由で別れた…。






「有名高校、落ちたの…、、
だから、このしょぼい学校を受けたんだ…。」





しょぼいって…。






「紅音なら、他にもあったんじゃないの?」





「いいの、私がこの学校に入りたかったんだから…。」





そっか…。






キンコンカンコーン〜






ガラ〜







「席につかないか…。」







担任の先生は男の先生だった、、







「若い先生だね…、、」





真後ろが紅音だった…。





「紅音、好みだろ?」





「別に…。
私が好みなのは安士だもん…。」






「今日から担任になった、古井太陽「ふるいたいよう」だ…。宜しく!」







あぁー!ダル…。





「今から自己紹介をしてもらう…。」



「えー。」



自己紹介とか面倒!







「文句言うたやつは、どこ中と、趣味も追加〜!」






「意地悪…。」





若い先生のくせに意地悪だな…。




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