スキ・泣き・恋
葉山〜




花火大会の夜の事が気になって、和泉の家の前まで来た…。






「来たのは良いけど…。
どうしょ〜!」









って独り言言っても仕方ない…。







「勇気出して…。」






ガチャ〜






やばー!




誰か出てくる…!









「行ってきまーす!」









「気をつけて行くのよ!」







和泉と和泉の母親らしき人が出てきた…。










「わかってるって…!」








今日のカッコも可愛くお出掛け…。









「って何してるんだ?
俺…!」







結局は和泉の後を追っていた…!








「まるでストーカじゃん!」








「はーい!」








誰の家なんだろう?









「岡下…!」








あぁー。







ここは和泉の友達の岡下の家だったのか…。









「帰ろう…!」








たく。
俺は何をやってるんだか?









ガチャ〜







「和泉と岡下出てきた〜!」







止まってる車の所に隠れた…。







「でも、心次君会ってくれるかな?」







「大丈夫だよ…。
心次君だって美愛に会いたいと思うし…!
それに、心次君に聞かないまま別れてもいいの?」






心次に会いに行くのかよ…。








「嫌だ!
別れても、ちゃんとして話したい…!」








岡下は強いな…。






さすが、和泉の友達だけあるな…。









「私も着いてるし、大丈夫だよ…。」








「ありがとう…!
安梨…!」









友達思いの和泉…。








俺は何をやってるんだか…。









ピンポーン〜









あっ。






家政婦さんが出てきて、中に入ったな…、







じゃ、俺も中に入れて貰おうかな?










「お兄ちゃん…?」







その声は…。









「静奈…。」









嫌な時に会う…。









「何やってるの?コソコソっと…?」







「静奈こそ…!」







今日は用がないだろう?
心次に…。








「私…。
私は心次に呼ばれただけよ…!お兄ちゃんこそ何やってるの?」








「お前には関係ないだろ?」








ガチャ〜








「あら、静奈さんに勇さん…。
いらしゃい…!」







「お邪魔してます…!」






いつも勝手に入ってるから、家政婦さん達は気にしない…!








「今、おぼっちゃまなら和泉さんとかが来てて話してますが、居間でお待ちしますか?」








家政婦さん…。






静奈の前で話すと…。









「和泉さんっていいませんでしたか?」








やっぱし…。









「そうです…!」








「安梨が来てるんだ…。
って事は何もかもバレたんだ…。」






静奈…?









「私、帰る…。」







帰るって…!








「待てよ…。
おい。静奈…!」








待てって言うてるのがわかんない奴だな…。






「嫌。離して…!」






パッチン〜






「いい加減にしろ!」





















「お兄ちゃん…!」









「誰のせいで、今こうなったと思ってるんだ…。」







こんな妹を持つ兄の気持ちも考えてほしい…。







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