マルチな彼女に首ったけ!
☆秋川ひとみ side
大きいとは思ったが、「俺は179センチ」と声が聞こえて、やっぱり、と感じた。
先ほどの自己紹介の時より、口調がくだけたように思うのは気のせいだろうか?
ダンスも2順目にさしかかったら、いきなり、速度が早まった。何も考えず、バタバタと踊る。皆の笑い声が響き渡るなか、うっすらと汗をかいて終了した。
「さあ、フリータイムです!皆さん、ノドを潤してください!!」
立食形式の軽食とドリンクが用意されていた。
うちの店で買ったのであろう菓子類を見て、ちょっと嬉しくなる。
まずはアルコールより、お茶を飲みたいと思うと、声を掛けられた。
「秋川さんは、何を飲みます?」
「えっと、篠原さん、ですよね。ご免なさい、沢山の方のお名前を聞いたから間違えそうで。お茶にします。」
「自分もうろ覚えですよ。
秋川さんは時々見掛けていたから、覚えてるだけで。」
コップにお茶を注いでくれながら話す。
さっきは『俺』って言ってたのに、と違和感を感じた。
それにしても、24センチの差は見上げると首がダルくなってくる。
男らしい眉、優しげな目元、色気のある口許。職業も安定の公務員だ。
これでモテない訳がない。
先ほどの自己紹介の時より、口調がくだけたように思うのは気のせいだろうか?
ダンスも2順目にさしかかったら、いきなり、速度が早まった。何も考えず、バタバタと踊る。皆の笑い声が響き渡るなか、うっすらと汗をかいて終了した。
「さあ、フリータイムです!皆さん、ノドを潤してください!!」
立食形式の軽食とドリンクが用意されていた。
うちの店で買ったのであろう菓子類を見て、ちょっと嬉しくなる。
まずはアルコールより、お茶を飲みたいと思うと、声を掛けられた。
「秋川さんは、何を飲みます?」
「えっと、篠原さん、ですよね。ご免なさい、沢山の方のお名前を聞いたから間違えそうで。お茶にします。」
「自分もうろ覚えですよ。
秋川さんは時々見掛けていたから、覚えてるだけで。」
コップにお茶を注いでくれながら話す。
さっきは『俺』って言ってたのに、と違和感を感じた。
それにしても、24センチの差は見上げると首がダルくなってくる。
男らしい眉、優しげな目元、色気のある口許。職業も安定の公務員だ。
これでモテない訳がない。