マルチな彼女に首ったけ!
☆秋川ひとみ side
正直、町コンなんて面倒臭い。しかし、参加する事になってしまった以上、持っている服の中で一番好きなものを着て、ナチュラルだけどバッチリなメイクをした。
会場である町の公民館に行くと、受付で参加者名簿を渡された。
男女10名の氏名がプリントされている。顔と名前が一致するのは、その内の半数位だろうか。
指定された席に付き、机を挟んだ正面に座った異性と5分程自己紹介タイムとなった。
氏名や年齢、職場等を話すとあっと言う間に隣と交代になる。
一人5分と言っても、10人もいれば気がつけば一時間が過ぎようとしていた。
紙にメモしながら話しているので、正直、前半の方はもう、おぼろげにしか一致してなかった。
「篠原慎です。町役場の住民課で働いています。4月に隣町から転勤して来ました。秋川さんの事はスーパーマーケットで時々お見かけしてたんですよ。」
最後の10人目は、座っているから良く分からないが、背の高い男性だった。
「秋川ひとみです。そうなんですか。ご免なさい、ちょっと記憶になくて。」
最近レジに立っていないので、覚えていなかった。
「私は24歳ですけど、篠原さんは何歳なんですか?」
女性に年齢は聞きずらいだろうと、私から聞く。
「自分は、27歳です。来月で28歳ですけどね。」
「そうなんですか。私は再来月で25歳です。8月18日なんです。」
「自分は7月31日ですよ。」
この人と話すのは意外と心地良い。
「あの、趣味は………」
もっと話そうとすると、時間終了の合図があった。
5分はとても短いと気付かされる。
会場である町の公民館に行くと、受付で参加者名簿を渡された。
男女10名の氏名がプリントされている。顔と名前が一致するのは、その内の半数位だろうか。
指定された席に付き、机を挟んだ正面に座った異性と5分程自己紹介タイムとなった。
氏名や年齢、職場等を話すとあっと言う間に隣と交代になる。
一人5分と言っても、10人もいれば気がつけば一時間が過ぎようとしていた。
紙にメモしながら話しているので、正直、前半の方はもう、おぼろげにしか一致してなかった。
「篠原慎です。町役場の住民課で働いています。4月に隣町から転勤して来ました。秋川さんの事はスーパーマーケットで時々お見かけしてたんですよ。」
最後の10人目は、座っているから良く分からないが、背の高い男性だった。
「秋川ひとみです。そうなんですか。ご免なさい、ちょっと記憶になくて。」
最近レジに立っていないので、覚えていなかった。
「私は24歳ですけど、篠原さんは何歳なんですか?」
女性に年齢は聞きずらいだろうと、私から聞く。
「自分は、27歳です。来月で28歳ですけどね。」
「そうなんですか。私は再来月で25歳です。8月18日なんです。」
「自分は7月31日ですよ。」
この人と話すのは意外と心地良い。
「あの、趣味は………」
もっと話そうとすると、時間終了の合図があった。
5分はとても短いと気付かされる。