2度目の初めまして。
「あそこ、私の部屋です。……着替えてきます」
「ん。了解。いってらっしゃい」
わざとらしく敬礼をしてナツは私を送り出した。
目を離しているうちに何かされないだろうかなんて思ってしまい、不安にかられた。
もし家を荒らされたら?
本当の目的は強盗とか、強姦とか犯罪だったら?
私の家に金目になる物はないけれど、心配は心配だ。
着替えているうちに部屋の中に入ってくるかもしれない。
あいにく私の部屋は鍵がかかっていないのだ。
「……大丈夫、だよね」
胸に変な動機を感じながらも私は部屋に入って私服を取り出した。
ピンクと水色のパーカーとショートパンツの部屋着。
実家出来ていた服をそのまま持ってきたけれど、人前でこれを着るのは恥ずかしかった。
だからといって部屋着はこんなタイプしか持っていないし、出かける用の服なんて着るわけにもいかない。
「……はぁ」