2度目の初めまして。




私はコンビニ帰りで手に持っていたビニール袋を落とさないように手に力を入れて、片手でヘッドホンを外した。


首元にかかったヘッドホンからは先程まで聞いていた音が微かに聞こえてくる。








「……どちら様ですか」








「……?」








私が声をかけると、私のアパートのドアの前でおろおろしていた男性はふと顔を上げた。






雨も降っていないのに彼は全身濡れていて、いかにも不自然である。






だからといって不審者でもないだろう。










うん、まさか。













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