極道のこどもたち~愛されてる意味~
食堂を後にした私は“ある場所”に向かった。
「父さん…。母さんに会えましたか…。
私は、“神影組 組長”を継ぎました。
あなた方が愛したモノは…。人は…。
私が命を掛けて守ります。
あなた方の…。子供だから…」
今は泣きません。
立派になったら、父さんの背中に追い付けたら…。
泣きます。
それまでは、私は“女”を捨てます。
母さんは嘆くかな。
だけど…。もう決めたから…。
「また、来ます」
私は最後に二人が眠る“墓石”に手を添えその場をさった。