夏の虚無感

触ってみる?
翔大先輩が言うから
恐る恐る触ってみた。

生温かいソレが
私の中に入るのかと思うと
怖かった。

そのときは翔大先輩が
彼氏じゃないとか
そんなこと考える余裕なかった。

挿れていい?
翔大先輩がソレを
私にあてがった。

ゆっくりソレを押し付けてくる。

自分が真っ二つに
なるんじゃないかってくらい
痛くて痛くて涙が出てきた。

痛かったよね、ごめんと言って
よしよししてくれた。








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