夏の虚無感
それから、しばらく
翔大先輩のチャレンジは
続いたけれど
あまりの痛さに私が
音を上げた。
俺のために頑張ってくれて
ありがとうと言われた。
そして優しいキスを
いっぱいしてくれた。
その日から頻繁に
翔大先輩の家に行くようになった。
ただ、このことは
誰にも話していなかった。
しずくは翔大先輩のこと
嫌ってるから
翔大先輩の話題は
避けていたし
怜や愛ちゃんにも
なんとなく話せずにいた。