【完】さらば憧れのブルー
それから私たちは雄兄が持ってきた紅茶とクッキーをゆっくり楽しみながら、毎日宿題として出る学年共通の数学のプリントを「こんなのが3年生まで続くと嫌気がさす」なんて言いながらだらだら解いたり、お互いのタイプの芸能人の話をしたりしながら過ごした。
気づけば時計は18時を回っていて、私は雄兄に菜子を家まで送ってもらうように隣にある雄兄の部屋の扉をノックした。
扉の奥から「はい」と雄兄の返事は聞こえたものの、部屋から出てきたのは美由紀さんだった。
「どうしたの?」
「菜子を家まで送ってほしくて」
「そっか……」
美由紀さんはそう言って、部屋の中にいた雄兄ちゃんと高森君を見た。
私も美由紀さんの横から二人を見たけれど、二人ともゲームに夢中で私たちの会話にも気づいていなかった。
「こんな調子だし、私が送っていくよ」
「え!?いいんですか?」
「いいのいいの。ちょっと行きたい場所もあったし」
美由紀さんは、雄兄の部屋から財布とスマホを持つと、鼻歌を歌いながら階段を降りて行った。
私が、菜子に声をかけ一緒に下に降りると、美由紀さんはすでに車に乗り込んでいて私たちを待っていてくれた。
菜子を家に送り届けると、「最初に私の家に寄っていくね」と行って美由紀さんの家に向かった。
「あいつさ、ゲームに夢中で泊まりたいって言ってるの。今夜泊めていいかな?」
美由紀さんが言うあいつっていうのは、つまり高森君のこと。
気づけば時計は18時を回っていて、私は雄兄に菜子を家まで送ってもらうように隣にある雄兄の部屋の扉をノックした。
扉の奥から「はい」と雄兄の返事は聞こえたものの、部屋から出てきたのは美由紀さんだった。
「どうしたの?」
「菜子を家まで送ってほしくて」
「そっか……」
美由紀さんはそう言って、部屋の中にいた雄兄ちゃんと高森君を見た。
私も美由紀さんの横から二人を見たけれど、二人ともゲームに夢中で私たちの会話にも気づいていなかった。
「こんな調子だし、私が送っていくよ」
「え!?いいんですか?」
「いいのいいの。ちょっと行きたい場所もあったし」
美由紀さんは、雄兄の部屋から財布とスマホを持つと、鼻歌を歌いながら階段を降りて行った。
私が、菜子に声をかけ一緒に下に降りると、美由紀さんはすでに車に乗り込んでいて私たちを待っていてくれた。
菜子を家に送り届けると、「最初に私の家に寄っていくね」と行って美由紀さんの家に向かった。
「あいつさ、ゲームに夢中で泊まりたいって言ってるの。今夜泊めていいかな?」
美由紀さんが言うあいつっていうのは、つまり高森君のこと。