はじまりはミステイク
❤︎ハプニングパラダイス
「一華ちゃんっ、私、障害物リレーだ」
「よかったじゃん。あたしは綱引きか」
夏休みが終わり新学期。話題は早速体育祭のこと。で、クラス内でどの種目に出るかくじ引きで決めているところだ。
「まりりんはあれも出るでしょ?ほら、男女選抜縦リレー」
「うふふ、こういう時しか出番がないもんでね」
走るのは割と好きで、去年に引き続き縦リレーに参加することになったのだ。
「あと応援団もね!一華ちゃんもバイトなければ一緒にしたかったのにー」
「やだね。見てる派だから。楽しみにしてるね」
ちなみに、私と一華ちゃんは同じ組なんだ。去年は離れちゃったから嬉しいのだ。
そして放課後。今日は応援団の顔合わせとのこと。集合場所の教室へ向かう。ちなみに私は青団ね。
「あれ?天木っ」
すると、誰かから呼ばれた。
「圭吾くん!圭吾くんも応援団なの?」
「軽音部なのにさ、なぜか帰宅部扱いされたから逃げ道はない!ってな」