はじまりはミステイク



「ぶはっ、ゴホッゴホッ」


私は1番に着いたものなかなかアメをゲットできない。


「あっひゃっ(あったっ)」


隣の子は易々とゲットしてゴールへ向かう。負けてらんない!そう思ってバケモノのように粉の中を探りやっとアメをゲット。全力でゴールへ向かった。


「お疲れー」


一華ちゃんがタオルとペットボトルを構えて退場口へ来てくれていた。お礼を言い彼女からその物を受け取る。


「待って。写真に収める」


そう言った一華ちゃんが、断る隙も与えずケータイで写真を撮った。


「一華ちゃん、もう私もこれには出たくない」


「でしょ?ある意味女子殺しよ」


「本当だよ。うぇ、口の中が粉だらけ」


ペッと粉を吐きだしつつ、水分補給をする。


「まだ白いの残ってるよ」


「ぶっ、藤山っ」


イキナリ視野に現れた藤山。


「障害物リレー出てたんだね」


「言ってなかったっけ?」



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