はじまりはミステイク



「っしゃ!ついに来たぞ!リレー!」


「おう!」


青団で円陣を組み、団長の掛け声に返事をする他生徒。団長はリーダーシップがある人で頼りになって、ずっと青団をまとめてくれた。練習ではたまに厳しかったけど、でも楽しいって思えた。


「俺は選抜には選ばれなかったが、選抜メンバーは頑張れよ!全力で応援するからな!」


「はい!頑張ります!!」


そして、喝を入れた私達青団は列に並ぶ。すると、赤団も円陣を組んで声を張り上げていた。


ちょこっと藤山の姿も見えた。


同じ団だったら、藤山と頑張ろう!って言ってたのかな。


そして、収集がかかり各団ごとに整列をする。


すると、私の近くに藤山の姿が!


藤山の肘をツンツン、としてみた。すると横目で私を見た藤山。


「あまりじゃん」


「藤山、手加減よろっ」


「嫌だね。赤団が勝つから」


こんにゃろー。


「私だって負けないからっ。ふんっだ!」


声をかけてしまった私がバカだった。そのまま藤山との話を終わらせようとした時だった。



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