はじまりはミステイク



「あまり、怪我しない程度に頑張ってね」


そして移動になり、藤山と離れる事になった。


「……私の心配してる場合かよ、アホ」


そう言いながらも藤山の言葉にキュンときちゃったじゃないか!!集中集中!!


ふぅっと深呼吸をして気合いを入れ直す。青団の勝利のために頑張るぞ!


そして始まった選抜縦リレー。1年女子から3年女子そして1年男子から3年男子へとバトンが渡るのだ。現在、青団は2位!1位は天敵の赤団だ。


「はいっ!」


そして私の出番。すぐさま赤団女子の背中を追う。こんのー、なかなか距離が縮まらん!それでも全力で赤団を追う私、すこーしだけ赤団の背中が近くなる。


「お願いします!」


そう言って先輩にバトンを渡したのは、赤団と同時だった。


「まりちゃん速すぎ」


「いやいや、みきちゃんこそ。追いつくのに必死だったよ」


赤団の女子であるみきちゃんと息を切らしつつもそのまま芝生へ座る。



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