はじまりはミステイク



このまま総合優勝を!と思ったら、まさかの事態が発生。


【総合優勝は、赤団です!】


閉会式で、トータルでは赤団に負けてしまうというショッキングな発表を聞かされました。


それでも良くやった!と団長は褒めちぎってくれて、この団長の元で頑張れて嬉しくなった。その反面悔しさもあった。






「絶対青団が勝ったと思ったんだけどなー」


「まだ言ってるの?体育祭からもう2日過ぎたよ?」


そう言って苦笑する藤山。


体育祭が終わってから2日後、私は藤山の教室へ借りていた体操服を洗濯して返しに来ていた。


そして、紙袋に入れた体操服を受け取る藤山。


「体育祭も終わったし、考えるべきは」


「あー分かってるから言わないで!!テストでしょ!?中間があることくらい頭にあるってのっ」


テスト勉強、か。


そう思いながらチラッと藤山を見る。


「……何?」


「藤山、一緒に勉強しよう」


「スパルタだよ?」


「赤点を逃れられるなら!」


次こそは必ずね!!



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