はじまりはミステイク
「部活が短縮で早く終わるから、その後に図書館で勉強しよっか」
後輩である藤山に勉強を教えてもらうなんて、何考えてんの!?って思うかもしれない。
それでも、赤点わ免れるためには藤山の力が必要なのだ。だって、一華ちゃんは中間テストだから楽勝とか言って、バイトに入ってるんだもん。
「うん!頼みます」
こんな頼みをするのを恥ずかしいとか言っている場合じゃない。それに、協力してくれるのはすごくありがたいし頑張ろう。
「じゃあ、また勉強出来る日を教えてね」
「わかった」
「あ!あと、早く送ってよ」
「?」
「体育祭で撮った写真の画像っ」
藤山との2ショット。こやつはまだ送ってくれていないのだ。
「そんなに欲しいの?」
「ほ、欲しいよっ」
「なんで?」
「お、思い出よっ。誰と撮ったかなって見ようかなって」
って、なんでこんなこと言わせんの。思いついた言い訳で返すけど、本当は違う。