はじまりはミステイク



え?


え?


え?


頭の中が整理できない。


たまたま目が合った?それとも近くに圭吾くんの好きな人がいたの!?


キョロキョロと辺りを見るけど、みんなも同じように周りを気にしている。


「私?」


「え?あたしじゃないの?」


訳が分からずもう一度圭吾くんを見た。


また目が合う。


口をパクパクしながら、私は指で自分のことか?と圭吾くんへ示す。


すると、圭吾くんが小さく頷いた。






私、圭吾くんに告白されたみたいです。






その後、2年男子はラスト1曲を演奏しだしたけど、私は放心状態だった。


圭吾くんが私を?


その疑問しか頭には浮かばなかった。


耳に残っているのは、このラスト1曲の演奏前に圭吾くんが言った言葉だった。


『後でラインするから無視すんなよー!』


私宛に、だと思う。


え?


ええ?



えーーーー!!!???



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