はじまりはミステイク
【藤山こそどうなの?】
私の気持ちがバレてるみたいで聞き返した。どこかで見てんの?キョロキョロと辺りを見渡すけど、当たり前のように藤山の姿はない。
【さぁね】
出たよ、この返事。
この返事の時は大抵何かを誤魔化してる系だ。
ってことは藤山も集中出来てない感じ?
私と同じく、ニヤけてる感じ?
ふふっ。
返事をしようとすると、続けて藤山からラインが届いた。
【今日の放課後、前食べたオムライス食べに行かない?】
前、まだ仮に付き合い始めた頃、藤山とデートのようなものをした時に、一緒にオムライスを食べに行ったことがあった。
やった。
【行ってあげようではないか!】
早速できた藤山との約束。
ケータイ画面を見て頬が緩む。
これからも藤山との約束も、思い出も増えていくのかな。
また喧嘩もして怒って、それでも仲直りも出来るかな?
ねぇ、藤山。
どうか、どうか、これからもよろしくね。
私さ、結構藤山のことが好きみたいだから、しばらくは私のワガママに付き合ってね?
END❤︎