はじまりはミステイク



「お、天木来たな」


一華ちゃんや圭吾くん達がいるファミレスに足を運び、一目散に圭吾くんの元へ行く私。席に着くなり、圭吾くんに質問をする。


「ねぇ、藤山ってどんな奴なの?」


「藤山?」


「そう!アイツの事知りたいんだけどっ」


「どうしたの、まりりん。とりあえずドリンク頼みなよ」


「……う、アップル。メニューはスマイルハンバーグセット」


注文をしてすぐさま圭吾くんへ向き合う。


「藤山は今も前も変わらないよ。あんな奴」


「あんな奴ってどんな奴なの?」


「剣道はあんな感じで上手いのは確か。落ち着いてて大人びてる面もあるけど、意外と話しやすくて……んー、あとは女関係が、な」


圭吾くんが苦笑いしながら言った。


「女関係が何か問題あるの?」


どういうこと?


すると、圭吾くんの友達が答えた。


「あれだよな。たしか、藤山に寄ってく女子が多かったよな」


え。



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