はじまりはミステイク
「ねぇ、それってその女子達って藤山に興味あって、藤山に近づこうとして勉強という口実を作ったんじゃないの?」
「そうなの?でもみんな結果的に成績上がったし、よかったと思うよ」
今更気づいた。
藤山って天然入ってるかもしんない。
「それ、女子達は一石二鳥だったね」
藤山と一緒にいることが出来て、成績も上がるなんて。
「じゃあ、今もそんな感じ?」
「今?」
「うん。あまりは俺と一緒にいて成績も上がる予定。これも一石二鳥?」
この現状も……?
「いや違う!これは一石一鳥!その子達とは違うっ」
よくよく考えると……あれ?やっぱりその女子達と同じ?藤山と過ごせた上に、私の場合は藤山とマンツーマンでの勉強。
「藤山、私の方が得してたかもしれない。うん、ごめん。私が得してた」
「なんで謝るの?変なあまり」