愛されることを知らない孤独なお姫様
「わぁ!」

光輝の親が経営しているという旅館はとても綺麗で大きなところだった

「じゃぁ、ここに止めてね」

光輝の一言でみんなバイクを止め出す

「よし、海行くか」

「あーきー!」

光輝のバイクから降りた志緒里が駆け寄ってくる

「どうしたの?」

「着替えに行こう」

「うん!!!」

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「志緒里...本当にこれ着なきゃダメ?」

「絶対似合うから!せっかく買ったんだしね?」

「う〜」

自分のスタイルの悪さ憎む...

「きゃー!かわいー!」

いやいや、志緒里さん。美しいですよあなた

「あ、そうだ。その志緒里...」

「ん?」

陸斗が好きだってこと言わなきゃ

あんなに相談乗ってもらったし

「私、陸斗のこと好きみたい...。」

小さい声だったけど聞こえたかな?

「気づいたのね」

そういう志緒里の顔は微笑んでいた

「もー、やっとかって感じ!!!」

「志緒里のおかげだよ。ありがと」

「いーのいーの。じゃぁ、行こうか」

「うん!」

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