愛されることを知らない孤独なお姫様

相変わらず打ち解けられないか...

しかたないと思い立ち去ろうとすると

｢さんきゅ...。｣

後ろから声がした

｢どういたしまして｣

なんかとてつもなく嬉しい！

初めてお礼なんて言われたし！

｢あれ？｣

そういえば陸斗どこいった？

｢あ...｣

しばらく歩き回ってると他に遊びに来ていた女子達に囲まれていた

そりゃそうか

あのルックスでもてないわけが無い

陸斗は周りの子達がキャーキャー言ってるのも気にせずムスッとしてる

でも、凄くモヤモヤする

“嫉妬”

一つの単語が浮かぶ

これが嫉妬か...

こんな感情が私の中にあるなんて今までなら知らなかった

とにかく、女子に囲まれてる陸斗を見るのは嫌だ

向こうで待ってようかな