愛されることを知らない孤独なお姫様
「はい。陸斗は秋ちゃんとね」

「「は?」」

見事に被った

「志緒里はどうすんだよ」

「志緒里は俺と同じ部屋だよ。秋ちゃん真樹とかと同じ部屋より陸斗の方がいいでしょ?」

そんなにこやかな顔で言わないでくださいよ

この微妙な空気察してくれませんかね...?

「他の男と同じ部屋だと喰われちゃうかもね」

光輝が陸斗の耳もとでボソッと言う

何何話してるんだろ?

「秋。行くぞ」

「へ?あ、うん!」

どうしたのいきなり?!

で、でも陸斗と同じ部屋とか緊張するんだけど

いや、家は同じだけどなんていうか場所が違うとその...なんか、ね?

「早くしろよ。置いてくぞ」

1人で考え込んでいると少し先にいる陸斗が振り返る

「今行く!」

とにかく、変な考えはなしだ

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