愛されることを知らない孤独なお姫様
それから私は部屋に閉じ込められた

窓には鉄格子、その下にはSPが2人

ドアの外にもSPが2人

他にも至るところに見張りがいる

さて、ここから逃げるための作戦を考えなきゃな

言いたい事は言ったし縁を切るということも伝えた

後は、この家から出るだけ

私は一番下の机の引き出しを開けた

何年も開けなかったこの引き出し

ここにはお姉様のかたみが入っている

誰にも見つからないよう引き出しの一番奥に入れて鍵を占めていた

逃げる時にこれだけは持っていきたい

私の大切なものだから

唯一私を愛してくれたお姉様

お姉様のおかげで私はここにいる

あ...、お父様。

お父様はどこにいるんだろうか?

相葉さんから聞いた話が本当ならお父様は私の味方なんだよね...?

お父様とはちゃんと話をしたいな。
< 160 / 196 >

この作品をシェア

pagetop