愛されることを知らない孤独なお姫様
「私達は達はこちらでお待ちしているので...。」

「どうもありがとう」

ふぅ...よしっ!

コンコン

「はい...。」

「秋です。」

「入りなさい」

「失礼します...。お久しぶりですお父様」

「秋...。本当に久しぶりだな。座りなさい」

「はい。」

「飲み物は何が良い?」

「レモンティー」

「昔から変わらないなぁ」

「好きなのよ」

「あぁ。それで、話があったんだろう?」

「ええ。私は...、この家を出ようと思います。」

「この家を?」

「今まで私はとにかくお母様の言う通りにしておけば良いと思っていました。ですが、私にも傍にいたいと思う人たちができました。」

「その人たちは、本当に必要な人たちなのか?」

「とても必要な人たちです。私の心を大きく動かしてくれた。暖かい気持ちを教えてくれた。何よりも大切な人たちです。」

「この家を出たらこれから先どうするつもりだい?」

「自分の力でどこまでいけるのか知りたいんです。それに大切な仲間と一緒にいたい。」

嘘はつかない

ここで嘘をついてはいけない

自分の本心で話さなければいけない

「秋は、昔の千秋に似ているな...。」

「お母様と?」
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