愛されることを知らない孤独なお姫様
お母様とも和解し、前と比べ平和で幸せな日々を送っていた

学校にも通わせてもらえた

それに族に入っていることも認めてもらえた

実はお父様は昔暴走族に入っていたらしい

そこでお母様と出会い、運命的にも許嫁となっていたらしい

それに私の家に集まり皆でご飯を食べたりもたまにしている

幸せな毎日だ

今は桜華の倉庫へ向かうとこ

早く陸斗に会いたいなぁ

なんて思いながら足を進めた


「お前が桜華の姫か?」

突然目の前に男が5人出てきた

「誰...?」

すぐに警戒態勢に入り5人の男を見た

「こっちの質問に答えろ。桜華のもう1人の姫か?」

もう1人?
ってことは志緒里が危ないかもしれない...!

「お前と違う方の姫は預かってる。そいつを助けたいんなら大人しくついてこい。」

「志緒里はどこにいるの?」

平然を装い静かにたずねる

「もう1人の姫の方か?あいつは今毒牙の倉庫にいる」

毒牙...。

武器や薬を使ってる卑怯な族

「あなた達の望みは何?」

「んなこたぁどうでもいいんだ。さっさとついてこい」

「来いって言われて行く馬鹿がどこにいる」

「大人しくついてこないならこっちだってそれなりの手がある」

「私は行かない」

「もう1人の姫がどうなってもいいのか」

「絶対に助け出してみせる」

あんたらみたいな卑怯な族に桜華が負けるものか

「チッ...やれ。」

一人の男が命令した瞬間私は両脇を捕まれた

「やめてっ!離してっ!」

「うるせぇガキは眠らせとけ」

所詮私は女

男の力に勝てるわけもなく薬をかがされた

薄れゆく意識の中で男たちの笑い声が頭に響いてきた
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