愛されることを知らない孤独なお姫様
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隠れて帰っても無駄だろうと思い正面玄関から入った。
そして偽りの姿、お嬢様としての自分になる。
花園を抜けると案の定沢山の人達で溢れかえっていた。
「お嬢様っ!!!!!!」
メイドと執事たちが一斉にこちらへ走り出す。
「お嬢様、どちらへ行かれてらしたのですか?」
「ご心配致しました。」
「何か危害を加えられたり危険な目にあったりしませんでしたか?」
この人たちは本当に心配しているのだろうか?
私の親に雇われてるだけ。
ただたんに雇い主に忠実でいるだけ。
「何も無いわ。私が勝手に外へ出ていっただけよ。」
「なんで外へなんかに行かれたのですか?」
「特に理由なんて無いわ。もう2度とこんなことはしないから安心して。
迷惑かけたわね。今日のスケジュールを言いって。」
「かしこまりました。ですが千秋様と直也様にはお伝えさせていただきます。」
千秋様と直也様っていうのは私の母と父。
しばらくの間あっていないけれど...
「それでは本日のご予定をお伝えさせていただきます。
7時半から8時まで朝食
8時からお勉強
10時からお作法
11時から..............」
今日も分刻みのスケジュール
私は子の生活から逃れなれない。
「わかったわ。」