愛されることを知らない孤独なお姫様
「なんや。気に食わんか?」

「いえ、そういうわけではないです。」

「ならええんや。そんじゃ、後は楽しんでな」

「総長ありがとうございます!」

「ほんま総長はええ人やなぁ」

「久しぶりの女やで」

そう言いながら一人ひとりと私の肌を撫でていく

「触らないで。」

本当は怖くて怖くてこいつらに触られるのも吐き気がするほど嫌だ

だけどきっと桜華は助けに来てくれるから

もし、助けにこなくても志緒里が助かればいい。

桜華の姫は志緒里だから

私は下っ端の存在だから

だから、私は我慢しなきゃいけない。

この男達に何をされようが絶対に泣いたりしない

私が泣くのはあの人の胸の中だけって決めたから。
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