愛されることを知らない孤独なお姫様
今日だって自由は無い。


お稽古が終われば次はレッスンそして勉強


相変わらずお母様とお父様は帰ってこない


「会いたい...」


桜華の人たちに会いたい
黒崎さんに会いたい

あの夜、初めて自由というものを見た
初めてバイクに乗って朝日を見た

いきなりあった男たちについて行ったのは自分でもどうかと思うけど...楽しかった


また会えるなら...会いたい。


ただその言葉が私の頭の中を支配している



「お嬢様。今日のスケジュールは全て終わりになりました。
お部屋でゆっくりお休み下さいませ。
おやすみなさいませ」


「えぇ。おやすみ。」


< 19 / 196 >

この作品をシェア

pagetop