愛されることを知らない孤独なお姫様
「秋...」

「りくっ...と!」

愛しい人の声は心にゆっくりと染み渡ってゆく

「遅くなってごめんな。本当にごめん」

「そんなこと...いいの。助けに来てくれたからいいんだよ」

「そんなことって...。何かされただろ?もっと早く付いてたら...。」

「大丈夫だよ。助けに来てくれて...ありがとう!」

「早く倉庫に戻ろう」

あたりを見ると毒牙の人たちは皆倒れていた

「おい。最後に何か言うことがあるだろ」

総長としての光輝が毒牙の総長に声をかけた

それは仲間の私でもゾクリとする低い威圧的な声だった

きっと詩緒里が危険な目にあってキレてるんだろうな...。

「毒牙は...本日をもって、解散とする!!!」

静かな倉庫に声が響き渡った
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