愛されることを知らない孤独なお姫様
部屋に入ると、


「やっぱり...。」


窓には柵がついていた


柵の間から下を覗いてみるとSPがいる



やっぱり私は2度と自由を掴めないのかもしれない。


黒崎さんたちはどうしてるかな

私のことなんて忘れちゃってるかな

突然いなくなって私のこと探してたりしないかな


そんなわけないか
私はあの夜突然現れたただの女

きっと忘れ去られているんだろうな...


ひとりでいるとだんだんネガティブ思考になってしまう


「もうねよ」


全ての寂しさを抱きしめるようにまるくなって眠りへと落ちていった。

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